2019/07/24
睡眠時無呼吸症候群における治療法は決して一つではありませんが、中でも定番と言えるのが「マウスピース」を用いて改善していく方法です。
マウスピースを装着して眠るだけで改善へと導いてくれるため、非常に手軽かつストレスのない治療方法と言えますが、実は誰でも効果が得られるものではありません。
また、自分に合ったマウスピースを作らないと十分な効果が得られないため、入念な準備が必要になります。
この記事では、睡眠時無呼吸症候群におけるマウスピースを使用した治療法について詳しく解説していきます。
「睡眠時無呼吸症候群におけるマウスピースを使用した治療法とは」
睡眠時無呼吸症候群の治療方法として「マウスピース」の使用が挙げられます。 マウスピースを装着することで、下あごを上あごよりも前方に出す形で固定することができます。
これによって上気道は広く保たれるため、睡眠時無呼吸症候群の典型的症状である「いびき」や「無呼吸」の発生を予防することができます。
このように、マウスピースだけで完全に睡眠時無呼吸症候群を改善することは厳しいと言えます。
しかし、いびきや無呼吸などの症状を予防する効果があるので、結果として改善へ向かうことは可能です。
具体的な治療結果などは主治医から聞くことができます。
「マウスピースを使用した治療法が向いている人」
マウスピースを使用した治療法は患者にとって負担がなく、寝る前に装着するだけなので非常に簡単と言えます。
しかし、睡眠時無呼吸症候群にかかっているすべての方に効果的かと言われるとそうではありません。
軽症から中等症までの「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ」の患者には効果が見られる傾向にあるものの、重症の方には十分な治療効果が得られていないという報告があるようです。
よってマウスピースを使用した治療法が向いている方は、軽症から中等症までの「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ」と言うことになります。
「マウスピースを作る際の注意点」
睡眠時無呼吸症候群における治療として定番のマウスピースですが、どんなものでもいいというわけではありません。
マウスピースを用いて十分な治療を行うためには、作製を入念に行う必要があります。
前提としてマウスピースを作製する人が、睡眠時無呼吸症候群について知識を持っていることが重要であると共に、マウスピースや口腔内装置を作製した経験が豊富な人が望ましいと言えるでしょう。
基本的に自分の重症度を明確にした上で、マウスピース作製に慣れている専門の歯科医にオーダーしないかぎり、効果的なマウスピースを手に入れることはできません。
さらに専門の歯科医だけでなく、主治医とよく相談することも重要です。
必ずしもマウスピースを用いた治療が最善とは限らないので、自分に合った治療法を見出すことが大切になります。
「睡眠時無呼吸症候群は確かなマウスピース作りが重要」
睡眠時無呼吸症候群の治療法として定番とも言える「マウスピース」ですが、どなたにも最適な治療法ではありません。
さらにマウスピースは自分に合った最善のものを作らなければ効果が得られないので、作製は入念に行うようにしましょう。
また、マウスピースは軽症から中等症までの「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ」以外の方に最適な治療法なので、重症の方は主治医と相談して最善の方法を見出しましょう。