2019/07/24
睡眠時無呼吸症候群はその名のとおり、睡眠時に呼吸が停止してしまう、もしくは低呼吸の状態が継続してしまう病気のことを言います。
厄介なのは睡眠中に症状が現れるということから、発症しているケースでも気づかず生活してしまう方が多いことです。
現在、睡眠時無呼吸症候群にかかっているとされている潜在患者の数は、日本国内で約300万人にも及ぶと言われています。 この記事では睡眠時無呼吸症候群の症状について詳しく解説していきます。
目次
「睡眠時無呼吸症候群の症状とは」
睡眠時無呼吸症候群には次のような特有の症状が見られます。
・激しいいびき
・夜間の頻尿
・中途覚醒の繰り返し
・起床時の頭痛
・集中力の低下
・昼間の眠気
冒頭でも簡単に触れましたが、睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に症状が現れるため、自覚していない可能性がきわめて高いです。
では、それぞれの症状について詳しくご紹介します。
「激しいいびき」
睡眠時無呼吸症候群でもっとも多い症状は「激しいいびき」と言われています。
主に無呼吸の状態から呼吸が再開されるタイミングで、激しいいびきを生じる方が多いようです。
「夜間の頻尿」
私たちは睡眠中、副交感神経が優位になっています。
しかし、無呼吸の状態を頻繁に起こすと交感神経が優位になるため、尿の生成作業がストップされないので夜間の頻尿が起こります。
「中途覚醒の繰り返し」
無呼吸状態は交感神経が優位になるため、中途覚醒を繰り返す状態に陥ります。
「起床時の頭痛」
十分な睡眠がとれないと脳を十分に休ませることができません。
無呼吸も同様の状態になるため、起床時の頭痛が起こりやすくなります。
「集中力の低下」
良質な睡眠は頭と身体をしっかり休めるために欠かせません。
しかし、無呼吸が原因で十分な睡眠がとれないと、日中の集中力低下の原因になります。
「昼間の眠気」
無呼吸状態では深い睡眠がとりにくいので、脳に十分な酸素が供給されません。
よって熟睡することが難しいので、昼間の眠気の原因になります。
「睡眠時無呼吸症候群は循環器病を合併しやすい」
睡眠時無呼吸症候群は、循環器系の病気を合併しやすいと言われています。
さらに放置すると命の危険につながるので、十分に注意が必要です。
様々な心血管疾患に睡眠呼吸障害を高率に合併することが明らかとなった.さらに睡眠呼吸障害は偶然に合併するわけではなく,心血管疾患の発症・進展において重要な役割を果たしていると考えられるようになった.例えば心不全に睡眠呼吸障害を合併すると予後は悪化する.
「気になる症状がある場合はすぐ病院へ」
睡眠時無呼吸症候群は自覚症状がないため気づきにくい病気ですが、頻尿や眠気がとれないなどの症状は十分に自覚できます。
また、家族からいびきがうるさいなど言われた場合も病院を受診すべきです。 少しでも睡眠時無呼吸症候群の症状が気になった方は、迷うことなく病院へ足を運びましょう。
「放置しないよう注意!」
睡眠時無呼吸症候群は循環器病を発症しやすいため、放置すると非常に危険です。
症状に心当たりがある場合は速やかに病院を受診しましょう。